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脱酸素剤エバーフレッシュの正しい使い方(取扱い説明)

1.脱酸素剤エバーフレッシュの脱酸素のしくみ

エバーフレッシュは、鉄が錆びる時に酸素と結合する働きを元に、密封した袋内の酸素を吸収し酸化や食品の腐敗など酸素による商品への悪影響を防ぎます。(ビタミンCなどの有機系を主成分とする商品もあります。)※空気中には、酸素が約21%、窒素が約78%存在します。エバーフレッシュはその中の酸素のみを吸収します。

2.酸素による食品の変質

殆どの製品は製造後劣化、変質しています。その原因は色々ありますが、空気中の酸素が悪影響を及ぼしていることは間違いありません。

【酸素が及ぼす影響】

  1. 好気性菌の繁殖 → カビが生える(酸素濃度を0.1%以下にするとカビ防止可能です。)
  2. 油脂の酸化 → 油やけや異臭が発生する(油脂は酸素と反応して劣化します。)
  3. 香気成分や色素の変化  → 香りの減少・退色・変色(酸化によってコーヒーやお茶の香りは失われます。無酸素状態にすることで、ある程度保持することが可能です。)
  4. 害虫の発生・増加  → 虫の卵から成虫までの殺虫が可能です。

3.脱酸素剤エバーフレッシュの効果と作用の限界

密封容器に食品とエバーフレッシュを共に入れておけば、(エバーフレッシュの使い方が適性であれば)容器内の酸素をエバーフレッシュが吸収するので無酸素状態となり、前項のような酸素に起因する食品の変質劣化を防げます。従って、食品の鮮度が保たれ、長期保存が可能となります。但し、酸素が無いときに繁殖する菌(一般に嫌気性菌)に対しては、脱酸素剤の効き目はありません。嫌気性菌の性質や対策については下記を参照下さい。

【嫌気性微生物】

食品は自然界から採取したものを原料にして、これを加工のうえ消費に供されるが、食品はそれ自身が持っている微生物のほか、加工から消費にい至るまでの間に様々な外的環境にさらされ、それらの影響から汚染されることが多くなります。これら微生物のうち、カビのような好気性微生物はエバーフレッシュによって確実に防ぐことが出来ますが、酵母や多くの食中毒に関与する嫌気性微生物などは効果が期待できません。これらの微生物が繁殖しがちな高水分食品にエバーフレッシュをご利用になる場合は下記項目等と併用されることをお薦めします。

  1. 製造条件のクリーン化・・・原材料、製造環境の殺菌あるいは滅菌処理
  2. 水分活性値の低下化・・・・水分の減少あるいは塩分濃度や糖度の向上
  3. 冷蔵または冷凍・・・・・・・・5℃以下で保存及び流通

 4.脱酸素剤エバーフレッシュ選定方法

脱酸素剤エバーフレッシュには適した品種を選定して使用できる8つのタイプがあります。

【自然反応型】

<Qタイプ>

空気に接すると直ぐに酸素吸収を始めますが、このタイプは酸素の吸収が早く、特に水分量の多い傷み易い食品の保存に適します。

 

<Lタイプ>

このタイプは空気に接すると、直ぐに酸素吸収を始めますが、酸素の吸収は比較的ゆるやかで、使用しやすい利点があります。水分量の少ない食品(活性水分値0.85以下)に適したタイプです。

 

<PQタイプ>

このタイプは、Qタイプの機能に加え、酸素検知剤が添付されており、袋内の酸素状態が検知剤の色で一目で分かります。酸素がある場合は青紫色で、無酸素状態になるとピンク色に変化します。

 

<Cタイプ>

空気に触れると同時に酸素の吸収を始め、なおかつコーヒーなどの炭酸ガスに触れると、酸素と多量の炭酸ガスを同時に吸収し、鮮度と風味を逃しません。

 

<YFタイプ>

金属検知機対応 空気に接すると、直ぐに酸素吸収を始めます。このタイプは、有機性原料を使用しているので金属探知機に検出されません。

 

<COタイプ>

金属検知機対応 酸素を吸収すると同時に同じ量だけ炭酸ガスを発生させ、容器内の気圧を均等に保ちます。

 

【水分依存型】

<KWXタイプ>

高水分の食品(活性水分値0.85以上)専用タイプです。このタイプは湿気を感知して始めて酸素の吸収を始めます。従って、通常の空気中では殆ど酸素の吸収が行われず、作業性に優れたタイプといえますが、湿度の高い作業場では酸素の吸収がありますのでご留意下さい。このタイプは四方シールされており、特に高水分対応型で、長期保存に適しています。

 

【鮮度保持剤】

<Sタイプ>

青果物等で発生する炭酸ガスをスピーディーに吸収する炭酸ガス吸収剤。炭酸ガスを吸収することで、追熱、軟化、変色の進行を遅らせて、青果物の鮮度を長く保つための鮮度保持剤です。

 

 

5.脱酸素剤エバーフレッシュに使用可能な包材

  1. エバーフレッシュをご使用の際に食品を包む外装には酸素透過率の低い包材をご使用下さい。(原則としてK「塩化ビニリデン」コートした酸素透過率20cc/㎡・atm・24hrs以下のもの)
  2. 一般にポリエチレン・ポリプロピレン等の単体フィルムにエバーフレッシュを入れても効果は得られません。又、金属製の缶(完全密封できない缶)なども不適当です。
  • 使用可能な包材:KOP/PE・KONY/PE・バリアナイロン/PE・KPET/PE・OPP/EVOH/PE・PET/AL/PE・Al蒸着・PET/PEその他バリアー性のある包材。

6.包材のシール方法(脱酸素パックはシールを完全にしないと効果がありません)

シール機は両面熱盤で、シールバーの形状は網目より線シールがよくシール幅は、10mmシール以上のものが最適です。シール部分に油や水、粉などが付着してシールするとシール不良の原因になります。

 

 

7.シール状態の確認方法

<一般的な確認方法>

シール部分が冷えたらシール部分を裂くように引っ張ってください。簡単にはがれるようなら接着不良です。次に接着部分に着色スプレーをかけてください。色水がシール部分を越えていけばシール不良です。<水中での確認方法>

水中で食品の入った袋を両手で深く押さえつけ、袋の中から気泡が出るか確認します。【その他の注意点】

  • 足踏み式や手押し式のシール機の場合は、作業者によりシール圧やシール具合などが変わることがあります。
  • 作業者が変わった時はその都度、正しくシールできているか確認して下さい。
  • シールを行う前に、フィルムの両端を軽く引っ張って、シワを作らないように注意してください。また、シール部に粉や液体を噛みこませないで下さい。
  • シール幅の広い(10mm)横目のシール機をお薦めします。

8.エバーフレッシュの正しい取扱い方

開封注意・・・段ボールを開封する時に、カッターは使用しないで下さい。袋の中身を傷つける可能性があります。

ご確認下さい・・・外装袋に入っている酸素検知剤はピンク色ですか?外装袋をつまんで持ち上げた時、中身がずり落ちたりしませんか?

※酸素検知剤が青紫色だったり袋の端をつまんで持ち上げた時に中身が動くようなら使用しないで下さい。

(1)必要量のみ箱などに出す。 ※エバーフレッシュが重ならないように注意してください。

開封して所定の時間以上経つと、使用できなくなります。

  • Q・PQ・Cタイプ:2時間
  • Lタイプ:4時間
  • YF・COタイプ:1時間
  • KWXタイプ:12時間(高温多湿の環境では6時間以内にご使用下さい)

(2)残った分は、空気を追い出してシールして下さい。

両側に引っ張りながら中の空気を追い出してください。シール部にゴミなどがはさまらないように注意して下さい。

(3)空になってから補充して下さい。

(1)でエバーフレッシュが余ったら、まず(2)の作業をしてから通常のパック作業を始めてください。

【誤った使い方】

  • 外装袋から1個づつ取り出して使用しない。
  • 開けたまま放置しない。
  • 使いかけを残したまま補充しない。

誤った使い方をした場合、下記のトラブルが生じます。

エバーフレッシュの反応熱が外装袋内にこもって熱くなり性能が低下します。

〇 多少の発熱の場合は、熱シールする事で発熱がおさまります。

Х 熱くなり、外装袋内に水滴がつくような状態の場合は反応がかなり進んでいるので使用は避けて下さい

9.脱酸素剤エバーフレッシュの保管方法

【短期保管方法】=外装袋のシール後の状態=

約半日程で、袋が少し縮み酸素検知剤がピンクになります。但し、真空状態にはなりません。(酸素以外の空気が残っているため)

 

【長期保管方法】=15℃以下で光が当たらない場所(冷蔵庫など)に保管して下さい。=

再シールしたエバーフレッシュは出来るだけ長期保存しないで下さい。未開封の商品は、検知剤の色と袋の脱気状態を確認して下さい。検知剤がピンク色でも、エバーフレッシュを触って硬化していれば使用しないで下さい。

 

【効率よく作業する方法】

エバーフレッシュを使用する際は、事前に食品を袋に詰めておくことで、短時間にシールできます。

  1. 袋に食品を入れてシールするだけの状態にしておいて下さい。(目安は1時間以内で作業できる量)
  2. エバーフレッシュを容器(箱)などに必要量だけ入れて下さい。
  3. 1で用意した食品にエバーフレッシュを入れてシールして下さい。

【使用上のご注意】

  1. エバーフレッシュは 、未使用の状態での保証期間は冷暗所に保管して約6ヶ月です。
  2. 40℃以上の高温もしくは5℃以下の低温の場合、乾燥状態が強い場合、炭酸ガス濃度が高い場合、酸素検知剤の性能が低下する恐れがありますので避けてください。
  3. 酸素検知剤を裸で使用したり、小袋を破ったりしますと商品への着色・誤飲の恐れがありますので避けてください。
  4. 酸素検知剤が部分的に紫色に見える場合がありますが、全体的にピンク色であれば包装内は酸素ゼロの状態です。
  5. 酸素検知剤は、熱・光・乾燥には強くありません。直射日光下や蛍光灯下に長時間放置しないで下さい。

 

製造元:鳥繁産業

 

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